血流が悪く手足の先が冷える、瘀血タイプ

ストレスや睡眠不足、食事の不摂生などが原因で血流が悪くなり、手足の末端まで血液を送り届けることができずに冷えるのが瘀血タイプだ。

「西洋医学的に言うとストレスにより末梢の血管が収縮している状態。東洋医学的に言うとストレスによって『気』の流れが滞り、血液が手足の末端にまで届けることができずに冷えが生じている状態です」(猪越博士)

瘀血タイプかどうかは自覚症状をチェックして判断しよう。

□手足の先が冷える

□ストレスを常に感じている

□肩こり、頭痛、腰痛がある

□生理痛があり、経血にレバー状の塊が混じることがある

□目の下にクマがある

□しみやそばかすが多い

□唇や舌の色が暗い、または紫色

おすすめの漢方薬は「丹参製剤(たんじんせいざい)」と「逍遥散(しょうようさん)」だ。血流を改善し、いち早く冷えを解消したい人は「丹参製剤」、冷えのほかストレスにも悩まされている人は「逍遥散」を選ぶと良い。

ところで、ドラッグストアなどでよく見かける「加味逍遥散(かみしょうようさん)」と「逍遥散」は名前が似ているが効果にはどのような違いがあるのだろうか。

「『逍遥散』に牡丹皮(ぼたんぴ)と山梔子(さんしし)という体の熱を冷ますはたらきをする生薬を加えたものが『加味逍遥散』です。更年期のほてりやのぼせの症状の緩和に用いる漢方薬として知られていて、体を冷やす方にはたらきます」(猪越博士)

そのため冷え対策には牡丹皮と山梔子という熱を冷ます生薬を含まない「逍遥散」が適する。漢方薬局で入手が可能だ。名前が似ているからといって、くれぐれも「加味逍遥散」で対処することがないよう注意したい。

逍遥散が手に入らなくても毎日の暮らしの工夫で瘀血を改善することができる。瘀血対策には血行を良くするための適度な運動がすすめられる。ウォーキングなどできることから始めると良いだろう。普段の入浴はシャワーだけという人は、湯船につかるようにするのがおすすめだ。

食事では体を温めて新陳代謝を促すタマネギ、ラッキョウ、ショウガ、ニンニクや、血行を促して痛みを和らげる山椒、シナモン、青魚を積極的に摂ることを意識しよう。

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