『エヴリシング・イズ・ラヴ』は、全米各地で依然として人種差別が大きな問題となり、中南米出身の子供たちが親から引き離されて、檻に入れられていることが大きなニュースになっているときに発表された。そんな時期に、黒人社会の夢と希望を一身に受けるカーター一家が、のんびり満ち足りた愛を歌うアルバムを発表するなんて無神経だ──。そんな非難をする人もいるかもしれない。だが今回に限っては、そうした非難は容赦してやってほしい。

才能豊かなビヨンセとジェイ・Zのことだ。きっとまた新たなチャレンジを見つけて、私たちを揺るがす音楽を生み出すに違いない。だが、それは次のシーズン、あるいは次のドラマに任せればいい。今回ばかりは2人にふさわしいハッピーエンドを祝福しようではないか。