京好み──艶やかな色と文様で、京都ならではの、はんなり。


よく言われるのが江戸好みの粋と京好みのはんなりという言葉です。どちらかといえば渋い色にキッパリした色と柄を合わせて粋に着るのが江戸好み。華やかさのある色に古典的文様を加えてはんなりさせるのが京好み。京好みは優しく華やかだから、自分には不向きなどと決め込まず、たくさん見て、いろいろ試してほしいのです。

きものを着るときは洋服のなかで目立たないようモダンにスッキリという考えもありますが、きものを着るときぐらい、いかにもきものらしい色使いを楽しんで着るという考え方も。そんなとき、京好みはホッとする優雅さと華やかな品位が魅力です。

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左=御所解(ごしょどき)模様の付け下げ小紋+あられ地に和本の帯

京らしい華やかさのある文様の典型といえるのが御所解模様です。洋服で考えると色数も多く派手に見えますが、きもので着ると不思議と納まり馴染むもの。古典柄の帯と優しい色の小物で格調高い京風のお出かけ着になります。お正月から春先のハレ気分にピッタリです。

右=彩水玉の小紋+竹と小花の染め帯

華やかだけど、どこか落ち着いた朱を上手に取り入れるのも京風のひとつ。綸子三君子の紫地にバラ疋田の水玉柄小紋は一見地味ですが、朱地の古代縮緬に古典柄の染め帯を締めることで、はんなりとした京都ならではの装いになります。赤が効いた小物もポイントです。

長襦選びこそきものの楽しみ
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