[バチカン市 24日 ロイター] - ウクライナの駐バチカン(ローマ教皇庁)大使は24日、運転していた車が爆発して死亡したロシアの著名な国家主義思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘ダリア氏について、ローマ教皇フランシスコが善良な犠牲者と受け取れる表現をしたことを批判した。

駐バチカン大使が公に教皇を批判するのは極めてまれ。

教皇はこの日の一般謁見で、ダリア氏と思われる「(モスクワで爆死した)気の毒な女性」について触れ、「善良な人々が戦争の代償を支払う」と発言した。

ダリア氏はウクライナを含むロシア語圏などのロシア統一を長年提唱している父親の思想を広く支持し、自らも国営テレビに出演してウクライナにおけるロシアの活動に賛同していた。

ウクライナのAndrii Yurash駐バチカン大使はツイッターで、教皇の言葉は「失望的だ」と投稿。「どうすれば(ロシア)帝国主義者の1人を善良な犠牲者と呼べるのか。彼女はロシア人に殺された」と述べた。

教皇は、ロシアとウクライナ双方の子どもたちが殺害されており、「孤児となることに国籍は問われない」と発言。一方、Yurash大使は「侵略者と被侵略者、レイプの加害者と被害者を同一に語ることはできない」と投稿した。

大使の投稿に対するバチカンのコメントは得られていない。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。