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作品は「自分ができる限られたこと」 提供:ヨシダナギ

「何でも食べる」とか「脱げる」という勇気は、私が他の人よりもあると思われている数少ない強みだと思っている。そこで弱さを見せてしまうと、「結局、コイツ何もできないじゃん」と思われるのがオチである。「美人でもなけりゃ、ろくに喋れもしないくせに、なんでコイツがメディアに出てるんだ?」と。

そのためにも、「何でも食べる」「脱げる」という自分の狭いフィールドでは、絶対に弱気は見せられないし、誰にも負けたくない。アフリカ人にも負けたくないと思っているくらいだ。

せめてそこで見栄を張らないと、私はただの〝ダメな人〞になってしまう。全般的にはダメダメだが、ごく一部のものすごくマニアックな部分が特化しているおかげで、なんとか人として認めてもらえているのが、今の私だ。

それなのに、その狭いフィールドですら勝負できなくなってしまったら、スタートラインに立つ前に失格宣告を受けたも同然である......。そういう自覚が、私にはある。

自分にできることは限られているからこそ、意地を張るべきところはとことん張っていないとダメだと思っている。

ヨシダナギの拾われる力

 ヨシダナギ[著]

 CCCメディアハウス[刊]

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