休まずにどんなに急いでも制作には1体あたり3週間を要し、しかもその精緻なつくりとなれば、30万円の価格を圧倒するクオリティであることは明らかだ。実際、「一番苦労するのは顔」と述べるとおり、サンダーバードの人形の魅力はその表情と身体動作にある。目は左右に動き、唇は手動により可動、首も縦方向・回転、腕も回転・横方向に動き肘下も回転、また上半身も腰から動くなど、坂本は一体一体に命を吹き込む、魔術師なのだ。

公認人形師が日本人であることに、心地よい誇りと敬意を抱かずにはいられない。これからの坂本のさらなる活躍にサンダーバードファンのみならず、ぜひ注目し続けたい。

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定規と並んだ4号。50㎝強という、そのサイズ感がよくわかる。 ©Kenji Sakamoto
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塗装表現の世界は奥が深く、「上には上がいます」と謙遜する坂本だが、部品の継ぎ目や隙間の汚し(ウェザリング)も実にリアル。実際、世界中を飛び回るサンダーバードの機体は無傷ではなかったはずだ。 ©Kenji Sakamoto

ペンブックス サンダーバード完全読本。

 ペン編集部 編

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■お知らせ■

「サンダーバード55周年シネマコンサート」が1月9日に東京オペラシティ コンサートホールで行われる。人気コーラスグループ「フォレスタ」やジャズの殿堂「ブルーノート」から特別ゲストも参加し、迫力の映像と共にサンダーバードサウンドが届けられる。

【コンサート概要】

日時:2022年1月9日(日) 15:00時回~/19:00時回~

会場:東京オペラシティ コンサートホール

出演:西村友 (指揮)、東京佼成ウインドオーケストラ、【ゲスト出演】松永貴志 (ピアノ/作曲)、フォレスタ(コーラス)

チケット他詳細情報はこちらから

劇場版『サンダーバード55/GOGO』予告編
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