[ロンドン 7日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のキャサリン・マン委員は7日、足元のインフレ高進がいつまで続くのか明確さに欠けるため、各国中銀は利上げを迅速かつ積極的に行うべきと述べた。
イベントで「インフレ動向が持続的なのか一時的なのかがはっきりしない場合、政策を前倒しすることが重要だと調査で示されている」とした。
また、英中銀は利上げしすぎて後から利下げが必要になることを懸念すべきではないと指摘。「このような状況に陥った一連のショックの特異性を考慮すれば、将来的に政策が巻き戻されたとしても大目に見られるだろう」とした。
英中銀は過去40年間で最高水準にあるインフレ率が家計所得を圧迫する中、英経済は2023年と24年に停滞するとの見通しを示しているが、マン委員はこの見通しが示唆するほど家計消費が弱まるとは限らないと言及。家計は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下で積み上がった貯蓄を取り崩すことが可能なほか、少なくとも1人当たり550ポンド(659ドル)相当の光熱費に対する政府支援もあるとした。
このほか、英中銀は足元のポンド安が国内の高インフレにどのように影響しているのかを注視すべきと指摘。中銀は通貨をターゲットにすべきではないが、「特にインフレ率が非常に高い足元の環境下で、通貨の役割について認識を深めることが重要だ」とした。
さらに米連邦準備理事会(FRB)による急速な利上げは長期的には世界経済の成長鈍化につながるとしても、ドル高を引き起こし、短期的には英国のインフレを押し上げる可能性があるとした。