「街中を泳ぐサメ」動画に人々が激怒した理由

ハリケーンの際、冠水した街中をサメが泳ぐという偽の写真や動画が出回ることは一般的で、多くはすぐにデマと判明する。

2022年のハリケーン・イアンの際、フロリダ州フォートマイヤーズの裏庭でサメが泳いでいる動画は本物と信じられていたが、今回TikTokアカウント@yulian_studiosが投稿した動画は偽物であり、投稿者自身が「AI生成」と明記している。

偽動画では、大きなサメが高潮で冠水した通りを泳ぐ様子が映っている。

「なんてこと、海が道路にまで来てる」と、動画の中の人物が言う声が聞こえる。「全部が水の下よ」

サメが画面外に消えると、人物は「車の横を泳いでいった」と付け加えた。

TikTokアカウント@yulian_studiosはプロフィールによればAIエフェクトを使った動画を制作しており、多くの動画が数十万回再生されている。

今回のサメ動画は特に人気で、投稿から24時間も経たないうちに、火曜日の午後1時30分(米東部時間)前の時点で200万再生を超えた。

サメのデマ動画は、2012年に冠水した高速道路を泳ぐサメの偽画像が投稿されて以来、多くのハリケーンで出現している。しかしハリケーンや強い嵐の際には、サメを含む動物が異常な行動を示すことがあり、気圧の低下を感じ取って安全な水域へ逃げることがある。

TikTokユーザー@qweenmanifesting3(AIサメ動画への反応):

「家族や国の安全について本当の情報を探しているときに、AI動画はやめてほしい」

TikTokユーザー@lentz86(動画への反応):

「AIが手に負えなくなってきている」

X(旧Twitter)のアカウント@RoostersWorldjaは月曜日に投稿:

「ハリケーン・メリッサが接近するにつれ、野生生物も影響を受けます。海鳥、ジャマイカ固有のボア、ワニでさえ、家の近くに移動する可能性があります。どうか安全を確保し、可能であれば彼らを守る手助けをしてください。避難している野生動物に危害を加えたり、邪魔したりしないでください。彼らはただ嵐から身を守ろうとしているだけです。お互いに、そしてジャマイカの野生生物のために気を配りましょう」

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