<糖尿病はもちろん、肥満を予防するにも運動は効果的だが>

ランニングはカロリー消費に効果的だ。しかし、糖尿病や肥満の予防という観点では、別の種類の運動のほうが優れている可能性がある。

バージニア工科大学の運動医学研究者のジェン・ヤンを中心とした研究チームは、持久運動(ランニングなど)と抵抗運動(ウェイトリフティングなど)が、肥満や糖尿病の研究で一般的に用いられている、高脂肪食を与えられたマウスにどのような影響を及ぼすかを調べた。

結果、研究チームは、ランニングとウェイトリフティングのどちらも、血中の余分な糖分を除去する助けになることを発見した。

しかし、ウェイトリフティングのほうが、体脂肪の減少、血糖値の改善、インスリン抵抗性の低下において優れていた。これらはいずれも、糖尿病の予防および管理にとって重要だ。

「この発見は、さまざまな理由から持久運動に取り組めない人々にとっても朗報である」とヤンは述べた。「ウェイトトレーニングには、糖尿病に対する効果が同等、あるいはそれ以上にあるのだ」

英ランカシャー大学でスポーツ医学の上級講師を務めるスチュアート・ヘスケス医師は本誌に対し、ウェイトトレーニングでは、ランニングやサイクリングなどの運動ではあまり使われない、大きく速い動きの筋肉(速筋)が鍛えられると語った。

ヘスケスは、「こうした筋線維を鍛えることで筋肉量が増え、安静時のグルコース取り込み能力が向上する。血糖の『貯蔵スペース』が増えるということだ」と述べた。

さらに、「ウェイトトレーニングは独自の分子シグナルを活性化させる」とヘスケスは続けた。例として、細胞の成長と生存を制御するmTORタンパク質や、筋タンパク質合成を促進し、体脂肪の変化とは無関係にインスリン感受性を改善するカルシウム経路を挙げた。

【参考文献】

Shute, R. J., Montalvo, R. N., Shen, W., Guan, Y., Yu, Q., Zhang, M., & Yan, Z. (2025). Weightlifting outperforms voluntary wheel running for improving adiposity and insulin sensitivity in obese mice. Journal of Sport and Health Science.

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