ここ数年、自動車用ワイヤーハーネスの堅調な伸びに加えて、電子ケーブルやデータセンター向け光デバイスの需要拡大で業績を伸ばし、決算発表ごとに投資家の評価を高めてきました。足元では、「データセンター関連銘柄」として注目度がアップしています。

■情報通信事業の高成長性・高収益性

現在の上昇相場を牽引しているのは、言うまでもなく「生成AI」です。その進化を支えるのが、膨大なデータ処理を担う「データセンター」。そこで、数ある生成AI関連銘柄の中でも、中核インフラである電線・ケーブルを担う企業が脚光を浴びているのです。

住友電工は、フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>と並ぶ「電線銘柄」の代表的存在です。

高度な技術力で創られる光ファイバーや光部品は、AIサーバーの通信を支える重要素材。生成AIの急速な普及によって、データセンターの新設・増強需要は世界的に拡大しており、住友電工には強い追い風が吹いています。

今期(2026年3月期)の第1四半期決算では、データセンター部門を含む情報通信事業の営業利益が大幅に増加しました。さらに、高収益であるAI・データセンター向け光製品を扱う情報通信事業の利益の構成比が高まることで、会社全体の営業利益率の改善につながるとも見込まれています。

AI時代のインフラを担う企業として、住友電工の存在感は今後さらに高まりそうです。

■自動車事業も底堅い

住友電工のもうひとつの注目ポイントは、自動車事業です。ワイヤーハーネスや電子部品を中心に、EV(電気自動車)や自動運転技術の普及による需要が堅調です。

かつては原材料価格の上昇や為替の影響で利益が圧迫された時期もありましたが、生産性の改善などで収益性が回復。懸念されたトランプ関税の影響も想定を下回ったことから、第1四半期に自動車事業の利益を上方修正するなど、安定感が見られます。

住友電工の今後の株価は?
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