実際、玉ねぎから噴き出すミストの速度は、人が咳をしたときの飛沫の2倍近いスピードに達することがあり、汚染された玉ねぎから病原体が意外なほど遠くまで飛ぶ可能性があるという。これは食品安全上の深刻な懸念とも言える。
「仮に玉ねぎの表面層に病原体が付着していたとすると、その玉ねぎを切ることで、病原体が液滴に包まれて飛び散る可能性がある」と、ジョン氏は説明する。
この研究は、包丁を研ぐことが食品全体の安全性向上につながるという重要な示唆も与えているのだ。
Reference
Wu, Z., Hooshanginejad, A., Wang, W., Hui, C.-Y., & Jung, S. (2025). Droplet outbursts from onion cutting. Proceedings of the National Academy of Sciences, 122(42). https://doi.org/10.1073/pnas.2512779122
2026年6月2日号(5月26日発売)は「ヘルスリテラシー 健康知識を読み解くクイズ50」特集。
偽情報があふれる時代。医療・健康の知識を正しく見極め理解する最適の方法は?
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます