実際、玉ねぎから噴き出すミストの速度は、人が咳をしたときの飛沫の2倍近いスピードに達することがあり、汚染された玉ねぎから病原体が意外なほど遠くまで飛ぶ可能性があるという。これは食品安全上の深刻な懸念とも言える。
「仮に玉ねぎの表面層に病原体が付着していたとすると、その玉ねぎを切ることで、病原体が液滴に包まれて飛び散る可能性がある」と、ジョン氏は説明する。
この研究は、包丁を研ぐことが食品全体の安全性向上につながるという重要な示唆も与えているのだ。
Reference
Wu, Z., Hooshanginejad, A., Wang, W., Hui, C.-Y., & Jung, S. (2025). Droplet outbursts from onion cutting. Proceedings of the National Academy of Sciences, 122(42). https://doi.org/10.1073/pnas.2512779122
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