その女性、パットによれば、オードリーはこれまで何度か里親探しが行われたものの、誰にもなつかず、人を噛んでしまうこともあったという。しかし、ミーシャが近づいた瞬間、オードリーは彼の腕に自ら乗り移り、震え始めた。
パットは、そのような反応を見せたのは、8年前に亡くなった夫以外では初めてだったと語っている。それからの数年間、オードリーは自らの羽を引き抜き続けていた。これは、ストレスや喪失感に苦しむ鳥によく見られる行動だという。
最初の出会いから数週間後、パットは夫妻に連絡を取り、オードリーを「引き取ってもらえないか」と申し出た。「私たち二人とも、とても興奮して、喜んで引き受けた」とクリスティンは話す。
当初、オードリーはミーシャにしかなつかず、クリスティンには攻撃的な態度を取っていた。「信頼を得るには、とにかく落ち着いて、ゆっくりと動くように心がけるしかなかった」と彼女は語る。
一方で、オードリーは家の犬たちとはすぐに打ち解けた。そして3週間ほど経った頃、予想外の変化が訪れた。
「ラジオから『オールド・タウン・ロード(Old Town Road)』が流れてきたんです」とクリスティンは振り返る。「オードリーはキッチンのカウンターにいたんですが、突然、歌い出して、口笛を吹いて、踊り始めたんです」
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