ドイツのメルケル首相は8日、ロシアによるシリア空爆で数万人の民間人が避難を余儀なくされていると批判するとともに、空爆は12月にロシアが調印した国連安全保障理事会決議に反すると指摘した。

 首相は当地訪問中、アサド政権を支援するロシアによる空爆でシリアの都市アレッポが受けている苦しみを目の当たりにして「衝撃を受けた」とし、トルコのダウトオール首相と行った記者会見で「いま一度、ロシアが支持した12月18日の国連安保理決議2254を振り返らなければならない。この決議で安保理は、全勢力に対して民間人および民間施設への攻撃、特に空爆など無差別の兵器使用を速やかに中止するよう求めている」と述べた。

 一方トルコには、国内のシリア難民の状況改善に向け直ちに段階を踏むよう促し、欧州連合(EU)が表明している総額30億ユーロの支援が遅滞なく支払われる必要があると述べた。

[アンカラ 8日 ロイター]
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