トランプの関税政策は、多極化が進む世界秩序の中で広義に捉える必要がある。地域大国の台頭やウクライナ戦争で、国際秩序の分断は加速した。この状況で関税を政治の道具にすることは、短期的には効果があっても、長期的には裏目に出る可能性が高い。

制度的な裏付けを欠いた予測不能の威圧外交は、アメリカを国際的な信頼のネットワークから孤立させかねない。新たな経済秩序の誕生を阻止しようとするアメリカの試みは、各国が一方的な制裁リスクから自国の経済主権を守ろうと必死になることで、皮肉にもそのプロセスを加速させてしまうかもしれない。

From thediplomat.com
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米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

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