ロシア政府は、アフガニスタンで発足したイスラム主義組織タリバンの暫定政権を世界で初めて承認した。ロシア外務省は3日、アフガニスタンの新大使の信任状を受理したと発表した。
外務省は声明で、ロシアはアフガニスタンとの関係を発展させられると期待し、安全保障やテロ対策、麻薬犯罪対策でアフガニスタンを支援し続けると表明した。
また、特にエネルギーや運輸、農業、インフラ分野で貿易や経済を発展させるチャンスがあるとし、今回の承認は「さまざまな分野での両国間の生産的な協力関係の発展に弾みを付ける」と期待を込めた。これに対し、アフガニスタンのタリバン暫定政権のアミール・カーン・ムタキ外相は声明で「私たちはロシアが取った今回の勇気ある一歩を高く評価するとともに、事情が許せば他国にとっても模範例となる」とのコメントを出した。
米軍が2021年8月にアフガニスタンから撤退した後、これまでにタリバン政権を正式に承認した国はなかった。ただ、中国とアラブ首長国連邦(UAE)、ウズベキスタン、パキスタンはそれぞれ既に駐アフガニスタン大使を任命し、承認へ向けた一歩を踏み出している。
ロシアは03年にタリバンをテロ組織に指定したが、今年4月に解禁していた。アフガニスタンは22年以降、ロシアからガス、石油、小麦を輸入している。
[ロイター]

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