英製薬大手グラクソ・スミスクラインは25日、同社のワクチン技術がジカ熱に使えないか研究していると発表。一方、仏サノフィも同社の技術が適用できないか可能性を検討しているという。

リオ五輪の懸念

 ジカウイルスは、ウガンダのビクトリア湖近くにあるジカの森に生息するサルから1947年に初めて発見された。これまでアフリカや東南アジア、太平洋諸島の一部で流行が確認されてきた。

 だが、ジカ熱に関する科学的データはほとんどなく、ブラジルで小頭症を引き起こしているかもしれない原因も不明だ。

 ロンドン大学衛生学熱帯医学大学院のローラ・ロドリゲス教授は、ジカ熱が進化している可能性を指摘する。

 同教授はまた、ブラジルでリオ五輪が開催される8月になっても同国で流行が続いているようであれば、妊婦は遠ざかるか、体を覆うなど蚊に刺されないよう注意を怠らないようにするべきだと語った。

 ジカ熱が流行している地域への渡航を計画している妊婦は、渡航する前と帰国時に医療従事者に相談するようWHOは勧告している。

 ジカ熱の症状は通常は軽度であり、デング熱によく似ている。同じネッタイシマカによって媒介されることから、ジカ熱感染が、デング熱が当たり前となっている世界中のあらゆる場所に拡大するのではないかという不安を引き起こしている。

 世界人口の3分の1以上が、デング熱感染のリスクがある地域で生活しており、その範囲はアフリカ、インド、東南アジア、中南米にまで至っている。

 WHOは声明で、ジカ熱が2015年5月以降、アメリカ大陸の21カ国・地域に急速に拡大している原因として、ネッタイシマカの生息地拡大や免疫の欠如を挙げている。

女性へのリスク

 症状は軽いが胎児の先天異常を起こす恐れのある風しんのように、出産適齢期前の女性にジカ熱のワクチンを接種する必要があると、専門家は考えている。