ポーランドのトゥスク首相は3日、大統領選の決選投票で自身の支援候補が欧州連合(EU)と距離を置くナブロツキ氏に敗れたことを受け、11日に政権の信任投票が実施されると明らかにした。大統領選の敗北で打撃を受けた、親EUの中道左派連立政権の求心力維持につなげる狙い。
大統領選の結果は政権運営への国内の不満の高まりを反映しているともされ、5月下旬の世論調査で現政権への支持は32%にとどまっていた。トゥスク氏は記者団に、信任投票はこれまでやってきたことを続けるための努力ではなく「新たな勢いを生み出す日とする」と訴えた。愛国主義的な右派野党「法と正義(PiS)」が推したナブロツキ氏はウクライナ紛争による移民や難民よりもポーランドの国民の利益を優先すると公約。大統領の拒否権を行使し、トゥスク政権が掲げる施策を阻止する可能性が指摘されている。
トゥスク氏を支持する勢力は議会で多数派を占めているものの、中絶などの問題を巡る左派と中道右派の対立から、トゥスク氏は難しい政権運営を迫られている。
[ロイター]

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