<ネタニヤフの期待を裏切り、トランプ政権はある国を「中東外交の柱」に据えつつある>

イスラエル政府は5月初め、パレスチナ自治区ガザに対する攻撃を拡大すると表明。18日には大規模な地上作戦を開始した。イスラム組織ハマスのトンネルに残されたイスラエル人の人質を失うことも、200万人の無防備なパレスチナ市民が直面している人道上の惨事がさらに深刻化することも、承知の上の残忍な選択だ。

ただし、ネタニヤフ首相が予想していなかったことが1つある。トランプ米大統領との関係が崩れるということだ。

疲れ果てた国民と軍をガザの無期限の占領に引きずり込むことは、数年前は実現する可能性が高いと思えたサウジアラビアとの関係正常化など、イスラエルの重要な戦略的利益を犠牲にする。もっとも、ネタニヤフにとって本当に大切なのは、自分の政権が生き延びることだけだ。

ネタニヤフにとってトランプは理想のアメリカ大統領だった。両国の間に残る溝を次々に埋めてくれて、それにより自分の権力基盤が強化されるというわけだ。しかし、予測不可能なトランプではあるが、中東についてはアメリカの軍事関与の時代を終わらせることに固執している。

イスラエルがガザで永遠に戦争を続けても、アメリカの利益を損なわない限り、トランプは何もしないだろう。ただし、終わらない戦争にアメリカが巻き込まれることは許さないだろう。

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方針が異なるのはガザだけではない