マーフィーは5月20日夜に緊急の聴聞会を開き、移民がどこに連行されているのか、政府側の弁護士に情報を要求した。「飛行機はどこを飛んでいる?」と彼は問い詰めた。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、司法省の弁護士エリアニス・N・ペレスは、「その情報は機密扱いで、最終目的地も機密扱いだと伝えられている」と述べた。さらに、強制送還された男性の1人は「信憑性のある恐怖」の主張をしていないため、政府はマーフィーの命令に違反していないとも主張した。

マーフィーはペレスに対し、飛行機の操縦士や国土安全保障省の担当者など今回の送還に関与した全ての人に、自分の命令に違反すれば法廷侮辱罪で起訴される可能性があることを伝えるように指示した。

翌21日の公聴会でマーフィーは、「この件について政府の行動は、当裁判所の命令に明らかに違反している」と指摘した。

一方、前述のとおり、連邦最高裁は5月19日に極めて重大な判断を下した。それは静かに行われた。正式な審理を通さない「シャドー・ドケット(闇の台帳)」と呼ばれる手続きを通じて、35万人の合法的なベネズエラ人移民が事実上、不法移民として非合法的な地位に追いやられたのだ。これにより国土安全保障省は、彼らのTPSを即座に剝奪することが可能になった。

現代のアメリカ史上、最も多くの非市民から移民の地位を剝奪する司法措置