「やりたいこと」があるなら、すぐやる

遊びに限らずですが、強調しておきたいのは、やりたいことを「先延ばししない」ということです。

私が起業のお手伝いをしていると、あれこれ言い訳をして起業を先延ばししようとする人によく出会います。

「今、会社で力を入れているプロジェクトが終了したら......」

「部長に出世したら......」

「地方の出向先から東京に戻ったら......」

「定年退職をしたら......」

このように、行動しない言い訳が次から次に出てくるのです。

起業だけではありません。プライベートの夢についても、なぜか言い訳を持ち出して先延ばしする人があとを絶ちません。

「お金が貯まったら旅行しよう」

「時間ができたら趣味をはじめよう」

「子供が自立したら勉強をはじめよう」

でも、言い訳をしている間にも、時間は刻一刻と過ぎていきます。言い訳をしているうちに、不測の事態が発生する可能性もあります。最悪の場合、50代で命を落とす人もいます。

やりたいことがあったら、すぐにでもやったほうがいいです。少なくとも、準備に着手すべきです。

70代、80代の先輩たちからの貴重なアドバイス

私は若い頃、世界各地を旅行したのですが、さまざまな理由で今ではいけない・いきにくくなってしまった場所がいくつもあります。

たとえば、シリアの世界遺産のいくつかは、内戦の影響で危機遺産の指定を受けています。エルサレムの旧市街も周辺情勢の悪化により、観光のハードルは上がっています。

イタリアのヴェネツィアも地球温暖化の影響で水没の危機に瀕しています。今後も、パンデミックや戦争などにより、いつどこにいけなくなるか予想がつきません。

あるいは自分の健康上の問題が理由でいけなくなることもあります。たとえば、マチュピチュは標高が高いため、高山病のリスクがあります。足腰が弱ってしまったら、いける場所は一気に限定されてしまいます。

年齢とともに制約が生じる遊びもあります。

たとえば、沖縄でスキューバダイビングする場合、60歳以上は病歴診断書の提示を求められ、特定の病歴があると参加ができません。

オートバイの大型免許は、教習所によって取得の年齢制限を設けているところがあります。「定年退職したらハーレー」のはずが、免許が取れなかったらどうしようもなくなります。

テーマパークのジェットコースターは、種類によって「55歳」「65歳」などの年齢制限を設けています。

「いつかやろう」と考えていたら、制限の日はあっという間にやってきます。先延ばししている余裕はありません。

よくいわれるように、人生で一番若いのは今です。私がスポーツジムで70代や80代の人とお話をすると、決まって次のような言葉をかけられます。

「あなた若くていいよね。今のうち、いろいろやっておいたほうがいいよ。だんだん食欲もなくなるから、食べたいものは今のうちに食べておきなさい」

こういったありがたい忠告に従い、先延ばしはやめようと肝に銘じています。先輩たちの忠告には重みがあります。

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※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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