本書に書かれた内容は衝撃的だ。COO(最高執行責任者)のシェリル・サンドバーグや副社長(公共政策担当)のジョエル・カプランによるセクハラ疑惑(肩書はいずれも当時)、中国の検閲当局に対するフェイスブックのへつらいと米議会を欺こうとした試みの隠蔽工作、フェイスブック社内の電子メールやメモの転載......。

鋭いルポルタージュというより職場の回顧録のようなタッチで書かれた本書は読みやすく、終始カジュアルな語り口は好感が持てる。

ウィンウィリアムズがフェイスブック初の本格的なグローバル公共政策担当ディレクターとして在籍した期間は長くないが、同社の重要な歴史の一部だ。

この期間は「アラブの春」のような民主化運動を後押しするフェイスブックの役割に対する楽観的見方がピークに達してから、そのビジョンが急落し始めるまで(ドナルド・トランプが最初に米大統領選で勝利した16年後半)とほぼ重なる(メタ側は、ウィンウィリアムズは17年に「勤務成績不良と有害な行動で解雇された」と主張している)。

暴露内容は人間性にも及ぶ