<ベトナムがかつての敵国からF-16を購入する大型契約が浮上。「対中包囲網」の構築が着々と進む?>

ベトナムがかつての敵国、アメリカから戦闘機のF-16(ファイティング・ファルコン)を購入するかもしれない。その背景には何があるのか。

アメリカの防衛関連分析ウェブサイト「19FortyFive」は4月18日、ベトナムは少なくとも24機のF-16を購入する見通しであることを報じた。同サイトは、アメリカの国防産業関係者数人とこの交渉に関する情報を持つ元米政府関係者を情報源として挙げている(証言者はいずれも匿名を条件としている)。

この契約が成立すれば、ベトナムはアジア太平洋地域で5番目にF-16戦闘機を導入する国・地域となる。

F-16はすでに約50年にわたり運用されており、現在中国や日本・韓国といったアメリカの同盟国が展開している第5世代戦闘機に比べれば性能は劣るものの、ブロック70/72と呼ばれる改良型のF-16は依然として有能でコストパフォーマンスが高い。安価な近代的空軍力を求める国々にとっては魅力的だ。

ベトナムとアメリカは、1975年まで長期にわたりベトナム戦争で戦った。それもあって現在、ベトナムの戦闘機は主にロシア製であり、安価な第4世代戦闘機のSu-27と、その改良型であるSu-30MK2Vが中心となっている。

もしこの取引が実現すれば、2016年にアメリカがベトナムへの殺傷兵器の禁輸を解除して以来、最大規模の防衛契約となる。

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