専門家の間では賛否両論

人体に残留するマイクロプラスチックのほとんどは、食品とりわけ肉を介して入ってくると、カンペンは指摘する。実際、今回の研究では、一般の店舗で購入した肉に高濃度のマイクロプラスチックが発見されたという。

「プラスチックごみに汚染された水で畑を耕せば、その土壌や作物にプラスチックが蓄積するのは当然だろう」と、カンペンは言う。「その作物を家畜に与え、さらに家畜のふん尿を肥料として使用すれば、生物蓄積のループが生まれる」

マイクロプラスチックによる環境汚染は拡大する一方だと、専門家は警告する。たとえ今すぐプラスチックの生産がストップして、さまざまな商品に使われなくなっても、現時点でプラスチック(とプラスチックごみ)が膨大に存在して、微粒子に分解されていくからだ。

ただ、今回のニューメキシコ大学の研究結果については、専門家の間で賛否両論が巻き起こっている。

「環境中のプラスチック微粒子の増加と健康への影響が懸念事項であるのは間違いない」と、英ヘリオット・ワット大学のセオドア・ヘンリー教授(環境毒性学)は言う。

「臓器におけるプラスチック微粒子の蓄積を評価するのは難しいが、この論文はその問題をある程度克服している点で注目に値する」

まだ「蓄積されていると結論付けるには不十分」?
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