ここで大事なのは、Bさんも部下のことを思って発言しているということです。仕事ができるようになってほしい、適切なアドバイスでサポートしてあげたい、という思いから、つい否定的な発言をしてしまうのです。

Bさんからすれば、「なぜ、こんなにていねいに指導しているのに部下は言うことを聞いてくれないんだ」と考えることでしょう。しかし、Bさんのアプローチでは部下との信頼関係を築くことは難しいのが現実です。

たとえそのつもりはなくても、部下からするとBさんからのアドバイスは自分の成長を願ってのものではなく、Bさん自身の都合によるものだと考えてしまうのです。

「私の言うことさえ聞けばうまくいく」「上司の業務命令に従いなさい」「年上で経験豊富な私の言うことを聞けば失敗しない」と、無理やり行動させても、万事うまくいくわけではありません。むしろ、反発されてしまうことのほうが多いのです。

これは、家族や友達同士の関係においても同じです。

「親子なんだから、夫婦なんだから、友達なんだから信頼関係ができていて当然」と安易に考えないでください。Bさんのようなアプローチを繰り返していると、近しい人であっても信頼関係は簡単に崩れてしまいます。

では、どうしたらいいのでしょうか?

①必ず相手を名前で呼ぼう

相手との信頼関係を築くための最もシンプルで効果的な方法を知っていますか?

それは、話をするときに「相手を名前で呼ぶ」ことです。

「今さら、そんな当たり前のことを言われても......」「そんなこと、誰でもできることだし......」と思った方もいることでしょう。

しかし「知っている」と「やっている」は違います。私たちは、簡単なことほど軽視してしまいがちです。

実際、職場や家庭、友人同士の会話のなかで、「ねえ」「ちょっと」「あのさ」「あなた」「君」「おまえ」といった言葉で相手を呼んでいませんか?

名前を呼ばれると成績も上がる?
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