韓国銀行(中央銀行)が23日発表した2024年第4・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、季節調整済み前期比0.1%増加した。わずかな成長にとどまり、ロイターがまとめた市場予想(0.2%増)を下回った。過去数十年で最悪の政治危機に陥る中、国内需要が打撃を受けた。
第3・四半期も0.1%増だった。
韓国では12月、尹錫悦大統領の戒厳令宣布を巡り、国会が尹氏の弾劾訴追案を可決し、尹氏は職務停止となった。尹氏の職務を代行していた韓悳洙首相の弾劾訴追案も可決された。政治の混乱を受け、消費者・企業心理が落ち込んだ。
第4・四半期の個人消費は0.2%増、企業投資は1.6%増となったが、第3・四半期の0.5%増、6.5%増を下回った。建設投資は3.2%減少した。
輸出は0.3%増加し、前四半期の0.2%減から回復した。人工知能(AI)向け需要が堅調な半導体がけん引した。
第4・四半期GDPは前年比では1.2%増加。第3・四半期の1.5%増、市場予想の1.4%増を下回り、23年第2・四半期以来の低い伸びとなった。
24年の成長率は2.0%で、23年の1.4%から加速した。
韓国銀行(中央銀行)は今月、通貨ウォンのさらなる下落を抑制するため予想外に政策金利を据え置いたが、来月は利下げを実施すると予想されている。
[ロイター]

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