和田秀樹医師の回答
日本人の死因順位の6位が誤嚥性肺炎であることを考えると嚥下機能を保つことは生命にとって大切なことだと思います。
それ以上に、これまでもお答えしてきたように高齢者にとっては栄養状態が長寿のためにも、元気のためにもとても大切なものなのに、嚥下機能が落ちてくると食べるのがおっくうになったり、食欲が低下するのは一大問題です。
筋肉が衰えるのを防ぐには、3つの条件があります。1つはその材料であるタンパク質を十分に取ること。2つ目は運動をすること。そして3つ目になりますが、男性の場合は男性ホルモンを保つことです。
男性ホルモンを保つためには十分なコレステロール、適度な運動のほかに性的なことを忌避しないことが重要です。あと、亜鉛などを取ることも大切です。牡蠣(かき)やニンニクが精がつくというのは十分な亜鉛が含まれているからです。
嚥下筋の場合は、やはりその運動も大切です。50代、60代以降になると、使っていない筋が衰えがちになるものです。日頃から声を出すことを心がけましょう。年を取って元気な人はたいてい声に張りがあります。カラオケや日常会話で声を出す機会をなるべくつくるようになさってください。
──和田秀樹(精神科医)

2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます