もはや誰にも止められない

 それは子供のころに見た「罪のない」(したがって考えさせるところのない)映画への郷愁をかきたてる以外のものではなかった。それはいつかレーガン政権の政治的懐古趣味と重なり、ハリウッドには勧善懲悪的な物語があふれはじめた。

 以来、ハリウッドは使い古したモチーフのリサイクルに明け暮れている。『インデペンデンス・デイ』も『ツイスター』も『ミッション・インポッシブル』も、しょせんは古い映画やテレビドラマの焼き直しだ。

 そしてこうした映画のほとんどは、それが「焼き直し」であることを知らない若者にターゲットを絞っている。 

 もちろんルーカスは、ハリウッドが若者向けのアクション映画に侵食されるのを望んでいたわけではない。誰もが素直に楽しめる映画を撮りたかっただけだろう。おかげで、私たちは十分に楽しませてもらった。

 ルーカスが悪いのではない。ルーカスの亜流が奔流となり、誰にも止められないことが問題なのだ。

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