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こどもフリマフェスタの様子

リユースへの抵抗感を払拭してもらうために

一号店(大阪府豊中市)がオープンしたのはコロナ禍の真っただ中だったこともあり、リユース品を手に取ってもらうのは決して容易ではなかった。

店舗で徹底したのは「清潔さ」と「快適さ」だ。商品は天然由来の洗剤でクリーニング。店内にはベビーカーで買い物しやすいよう広い通路を確保し、ベビーカーのまま利用できるトイレや、授乳・おむつ替えスペースも設置している。広々としたキッズスペースもある。さらに、子育て経験のあるスタッフを多く配置することによって、不安や悩みを相談できる環境を用意。こうした数々の取り組みによって小さい子を持つ親の支持を獲得し、東京や名古屋にも店舗を展開するに至った。

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ふくちゃんリユスタ店内。広い通路が確保され、ベビーカーを押しながらでもストレスなく回ることができる

プロジェクトを統括するストアバイヤー部の藤本康暉氏は、リユースを軸とする活動の広がりについて次のように語る。

「これまでに子育て負担軽減のために『洋服の手ぶら登園』を掲げている保育園へ洋服を寄贈し、保育園側の負担軽減へ寄与してきました。また、災害時に子供服を提供するための行政との連携も進めています。今後は店舗を出店している市町村を中心に同様な連携を拡大していく計画です」

ふくちゃんリユスタが直近1年間(2023年9月〜2024年8月)の買取と販売のリユースサイクルにより削減できたCO2排出量は約1076.7トンにも上る。リユースによって子供服の廃棄を減らし、製造時の資源浪費やCO2排出を抑制しているほか、地域連携を通じて環境・社会・経済の調和に貢献している。まさに、SDGs目標12「つかう責任 つくる責任」を具現化した取り組みだ。リユースによる持続可能な未来を築くモデルケースとして、今後さらに注目を集めていくだろう。