アヤワスカの摂取およびそれに続く浄化のダイナミクスは、先住民やアフリカの信仰とキリスト教との宗教的混交と組み合わさることで、この薬物を用いる宗教を強力な文化的空間、すなわち、人類が常に渇望してきた死と再生のサイクルを、この21世紀の世界において表現するための場として成り立たせている。

 

目を閉じて見るビジョン

夢を見ることと、アヤワスカによって誘発される視覚とが驚くほど似ていることに発想を得て、当時はバルセロナのサンパウ生物医学研究所に所属し、のちにマーストリヒト大学に移ったカタルーニャ人薬理学者ジョルディ・リーバは、アヤワスカが誘発するトランス状態についての先駆的な研究を行なっている。

アヤワスカを摂取する前後の脳波を記録することにより、リーバの研究チームは、速い脳波のパワーが増加し、それと並行して遅い脳波のパワーが減少することを示した。

これを睡眠の段階と比較してみると、アヤワスカによって引き起こされる脳の状態は、徐波睡眠[編集部注:穏やかな睡眠。ノンレム睡眠の一種]よりもむしろレム睡眠[編集部注:活動的な睡眠。この間夢をさかんに見る]に近いものであった。

夢とミラサォンとに類似性があることにも通ずるこの事実からは、いくつかの根本的な疑問が浮かび上がる。

アヤワスカを摂取したあとには、脳のどの領域が活性化されるのだろうか。目を開けているか閉じているかによって違いはあるだろうか。アヤワスカは想像力を高めるだろうか。

こうした疑問を解明するために、ブラジル人神経科学者で、リオグランデ・ド・ノルテ連邦大学におけるわたしの同僚であるドラウリオ・デ・アラウージョは、アヤワスカの影響下にある脳の活動について、視覚的なオブジェクトを想像する能力に焦点を当てた研究を行なった。

脳の活動の測定は、2つの連続するタスクを遂行している最中に、機能的磁気共鳴画像法を用いて行なわれた。

タスクの1つ目は、目を開けた状態での視覚認知、そしてもう1つは、目を閉じた状態での視覚的想像だ。

精神病のような症状と強い相関を示した
【関連記事】