西側諸国は最近、途上国の信頼を損なっている。EUは凍結中のロシア中央銀行資産の利子収益をウクライナ支援に充てると決定し、非欧米諸国に不安を与えた。この結果、国境を越える決済などの新たなシステムに関心を示す国が増えているようだ。

BRICSプラスの9カ国は世界の人口の46%近く(G7は8.8%)、GDPでは35%(G7は30%)を占める。ブラジルとロシアに加えてイランとUAEが加盟したことで、原油の生産と輸出でも世界の約40%を占めるようになった。

これだけの影響力を持つ以上、まず政治と経済に現実的な目標を打ち出し、存在感のあるグループとなるために結束することが必要だろう。BRICSプラスは21世紀の現実をより反映した、世界のガバナンスを立て直すための触媒になる潜在力を秘めている。

©Project Syndicate

newsweekjp_20240527043243.jpgブラマ・チェラニ

BRAHMA CHELLANEY

インドにおける戦略研究・分析の第一人者。インド政策研究センター教授、ロバート・ボッシュ・アカデミー(ドイツ)研究員。『アジアン・ジャガーノート』『水と平和と戦争』など著書多数。
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