株式市場が低迷している時期は、債券が値上がりすることがあります。また、債券から得られる利子収入は、そうした厳しい時期を支えてくれる貴重なインカムゲインです。株式のリスクを軽減しつつ、心の拠り所にもなる──債券は、長期投資を行う投資家にとって心強い味方なのです。

ちなみに、日本国債は低リスク低リターンですが、銀行の定期預金よりも低リスクにもかかわらず、利子(リターン)が高いことが多いです。銀行によっては、日本国債よりもリターンの大きい条件での定期預金キャンペーンをやっていることがありますが、それはまさに「お宝定期預金」といえるでしょう。

定期預金との比較で言えば、銀行に預ける代わりに3年国債を買う、という資産管理法もあります。

いい塩梅を見つけよう

多くの人が投資家デビューする際の一助になっている「オルカン」は、すばらしい金融商品です。株式市場が急落しても心理的負担を感じずに、コツコツと積み立てを続けられるなら、オルカン一択でもよいかもしれません。

でも、これから長い投資人生を送るなら、債券のメリットを知っておくことは、より有効な手立てとなるはずです。ぜひ債券の特性を理解したうえで、自身の性格や投資スタイルに合った、リスクとリターンの塩梅を見つけてください。

[執筆者]

榊原佳子(さかきばら・よしこ)

ライター、個人投資家。名古屋大学大学院修了後、大手出版社とIT企業で編集者として勤務したのち、フリーランスに。社会人1年目から株式投資を始め、投資歴は10年以上。株を通して経済や国際などの時事・歴史に関心が広がり、さらに株の世界にのめり込む。

※当記事は「かぶまど」の提供記事です
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