浴室と洗面所のスペースを節約し、その分居室面積を拡大させることができるもので、従来7畳ほどだった1K住戸の居室空間を9.3畳に拡大させることが可能という。

2.3畳分のスペースが増えることで、デスク、椅子、書類棚などを設置しやすい。つまり、在宅ワークやリモート授業に対応しやすくなるわけだ。

以上2物件は、大学生でも借りることができるが、メインターゲットとなるのは社会人の単身者である。

これに対し、一部の棟を明確に「学生向け」とする大規模賃貸マンションがこの2月、23区内に完成した。

「マンションのことなら〜」のテレビCMで知られる長谷工グループが運営する「コムレジ赤羽」だ。その工夫は、さらに進んでいる。

カフェテリアの食事は平日朝夕で1ヶ月2万2000円

「コムレジ赤羽」は東京都北区に建設され、総戸数は340戸。賃貸マンションとしては極めてスケールが大きい。参考までに、分譲マンションでは総戸数が200戸を超えると「大規模」と呼ばれることが多くなる。

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JR京浜東北線と埼京線が利用できる赤羽駅から徒歩8分の住宅エリアに完成した「コムレジ赤羽」。筆者撮影

340戸は学生棟(112戸)、社会人棟(168戸)、賃貸棟(60戸)の3つの棟に分けて中庭を望むように配置。学生棟と社会人棟は、キッチンと洗濯機置き場を住戸内に設置せず、住戸内をフルに活用できるプランニングだ。

キッチンは各フロアに設けられる「キッチン付きシェアルーム」を使用する。

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学生棟に設けられた「キッチン付きシェアルーム」。各フロアに1カ所設けられ、共用のリビングとして使うことができる。筆者撮影

ほかに、中庭に面したカフェテリアで食事することもでき、学生棟居住者は平日朝夕食利用で月額2万2000円を家賃とは別に支払えばよい。学生以外でも利用できる単独メニューもあり、こちらは朝食600円程度、夕食800円程度をそのつど支払う。

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中庭を望むカフェテリアは、社会人棟、賃貸棟の居住者も利用できる。無料のお茶も飲める。筆者撮影

洗濯は各フロアに配置されているランドリールームを利用。コインランドリーのような施設だが、洗濯乾燥機は無料で使用できる。

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各フロアに設けられたランドリールーム。写真ではコイン投入口があるが、無料で利用できるため、投入口は塞がれる予定だ。筆者撮影

ほかに、コミュニティラウンジやフィットネスルーム、ゲストルーム(親が泊まることができる)などが共用部に設けられている。

カフェテリアやフィットネスルームを大勢で利用したら、「密」が心配になる。そこで、「コムレジ赤羽」では、スマホのアプリで共用施設の混雑状況を確認できるようにしている。

「建物環境モニタリング技術(CO2センサーなど)」を採用し、建物内の換気を適正に行うといった最先端技術も備えられる。

密にならない状態で食事や運動ができ、それらを通しての交流の機会と楽しみを残しているわけだ。

出会いのスペースも