──油井さんも茶目っ気がありますものね。反対に違っているところ、補い合っているところはどんな部分ですか?

油井 かなり近いですからね、何でしょう......。一部違うとすれば、私は自衛隊のテストパイロットだったので少し硬い部分もあるでしょうし、大西さんは民間航空会社の出身で柔軟な考え方を持っているのではないかと思います。自分も大西さんのそういう部分から学ぼうとしています。

──最後に「待ち合わせ」つながりで、油井さんの滞在中にISSにやってくるかもしれない日本の新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」との待ち合わせへの思いを教えて下さい。前回ミッションでは先代の「こうのとり(HTV)」を日本人として初めてキャプチャしました。今回も宇宙輸送の新たな幕開けは、油井さんがロボットアームで掴むことによって始まる可能性がありますよね。

油井 皆さんご存知の通り、NASAの予算削減の可能性が言われています。決定ではないですけれど、そのニュースが来たときに真っ先に注目を浴びて、ISSの救世主になるかもしれないと思われたのがHTV-Xです。「NASAが補給機を送る予算が少なくなったらJAXAがそこを救ってあげる」というストーリーになる可能性も十分考えられます。

世界中から期待が高まっているのでチャンスでもありますが、重圧もあります。そこはしっかり成功させて、国際社会の期待に応えていきたいです。それを見た日本の人たちに「やったぜ! 日本はこういうことができるんだぞ、未来は明るいんだ」と思っていただいて、勇気づけることができたらいいなと思います。

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【画像】ISSで同僚に髪を切ってもらう大西さんと、楽しい掛け合いを見せる油井さんのX上でのやりとり
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