そのクライマックスまでの間、来場者はアンドロイドの生きる世界、身体性の何たるかについての知識や可能性、その幸不幸を垣間見ることになる。そのうえで、果たして、おばあさんがとる選択は──。


ネタバレするのは本意ではないため詳述は避ける。
パビリオンの最後はさらにその先、1000年後の世界を描き、圧巻のクライマックスを迎える。
1000年後、3025年の異世界
3025年の世界、そこは「科学技術で進化発展していく未来の人間と出会える」ゾーンが表現され、1000年後の世界をイメージした音と光に包まれる。登場する「モモ」は尖った耳を持ち、アンドロイドと生身の人間の隔たりがなくなった進化した人間「ミレニアムヒューマン」だ。カラダの制約から解き放たれた人の姿との出会いは幻想的で、音、光、香りの視覚、聴覚、嗅覚に訴えかけてくる演出は多分に五感を刺激する。



1000年後、今生きている人たちは「おそらく」誰も生きていない世界。ただ、近年いよいよ目覚ましいテクノロジーの進化を目の当たりにすると、1000年後、現代人が生きていないとは言い切れないのではないか。人間の科学技術の発展、それと糾える人間の欲望と理性はどのように折り合いを付けていくだろうか。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由