現代のユートピアとディストピアの考え方まで話を進めると、未来、時間、場所についてはどのように語られているだろうか。今日のSF映画のいくつかは、「同じ場所、異なる時間」というベルの18世紀以降のタイプに分類されるだろう。例えば、『マッドマックス』(Mad Max)シリーズの舞台は地球だが、それは荒廃した未来の地球である。一方、現代の近未来映画の多くは、宇宙空間のコロニーを舞台にしている。例えば、『スタートレック』シリーズや『スター・ウォーズ』シリーズ、『エイリアン』シリーズ、『ターミネーター』シリーズなどである。これによって、ベルの他の2つのタイプとは異なる第3のタイプが生まれる。この第3のタイプは、今日では非常に一般的なもので、異なる時代(未来)と異なる場所(宇宙)が舞台となっている。

また、今日の大衆的なマスメディアには、ユートピアよりもディストピア的、さらには黙示録的なナラティブがかなり集中している。

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