米労働省が12日発表した9月の求人労働移動調査(JOLTS)では、求人件数が季節調整済みで前月比14万9000件増の552万6000件となった。

 求人件数は過去3番目の高水準。求人率は3.7%と、前月の3.6%から上昇した。

 ただ、採用件数は504万9000件と、前月の508万1000件から減少。採用率は3.5%と、前月の3.6%から低下した。

 求人件数が増加する一方で採用件数が減少していることは、適切な技能を持つ人材の採用が困難になっていることを示している可能性がある。

 RBCキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)のシニア米国エコノミスト、ジェイコブ・オウビナ氏は、採用側が求める人材と求職者の希望の「ミスマッチ」が顕在化している可能性があると指摘。同氏はこうした現象は数年前からみられていたとしている。

 求人1件当たりの失業者数は1.4人となり、前月の1.5人から減少し、2007年以来の低水準となった。解雇率は1.2%と、前月から横ばい。

 バークレイズ(ニューヨーク)のエコノミスト、ジェシー・ハーウィッツ氏は、「労働市場におけるスラック(需給の緩み)の縮小に加え、雇用が継続的に拡大していることから、連邦準備理事会(FRB)は景気見通しに対する自信を深め、12月会合での利上げにつながる公算も出てきた」としている。

 9月の求人は主に運輸、公共サービス、教育、飲食業などに集中。専門職、企業向けサービス、公的機関などの求人もみられた。

[ワシントン 12日 ロイター]
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