ドイツのショイブレ財務相は11日、欧州中央銀行(ECB)の低金利政策をめぐって、緩和的な金融政策は「モラルハザード」を生み出す可能性がある、として警告した。欧州統合に関するイベントで講演した。

 ECBのドラギ総裁は先月、理事会後の記者会見で、ゼロ付近にとどまるインフレ率の押し上げに向けて追加緩和の実施を示唆している。

 ショイブレ財務相は、緩和的な金融政策は間違ったインセンティブを作り出し、各国の経済改革への意欲を後退させている、と指摘した。

 「私はECBの独立性を尊重しているが、金融政策決定にはモラルハザートを助長しかねない面もあることに留意が必要だ」と述べた。

 また、ドイツ政府の経済諮問委員会(5賢人委員会)のシュミット委員長は、別の記者会見で「金融政策をこれ以上緩和する理由はない」との見方を示し、ECBに追加緩和の実施を思いとどまるよう訴えた。

[ベルリン 11日 ロイター]
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