イラクにはかつて大きなユダヤ人コミュニティーも存在していたが、現在バグダッドに暮らすユダヤ人は10人に満たない。キリスト教徒は、自分たちもいずれ彼らと同じ運命をたどり「絶滅」するのではと危機感を強めている。
イラクのキリスト教徒たちは「私たちを癒やしてほしい」と教皇訪問を望み、教皇自身がそれに「私は懺悔(ざんげ)する巡礼者として参りましょう」と応じた。バチカンの報道官はこの旅を「愛の行為」と呼んだ。キリスト教において愛は、危険や自己犠牲なしには成立しない。歴史的な教皇のイラク訪問から読み解くべきは、こうした人々の祈りや希望であるはずだ。
朝日新聞記者は一体何を見て、人々のどのような声を聞いたのか。この記事の不見識からは、予定稿をそのまま出したかのような怠慢と、人々に対する無関心がうかがわれる。
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