病室に戻り、まだ右手首が痛むなか、病床でぼんやりと考えた。「これまでの生き方を見つめ直す良い機会。仕事との向き合い方もよく考えて、しばらくゆっくり過ごそう」と。

私たちはなぜ生きるのか

翌日、スマホに一通のメールが届いた。送り主は、私の病状のことなど知らない本誌の担当編集者。メールの内容は、当コラムの連載終了を伝えるものだった。

理由は、誌面リニューアルによる「円満終了」とのことだったが、あまりのタイミングに私は思わず笑った。なにやらお告げめいているようでもあり、ジョークっぽくもあり、なんとも不思議な感じがしたのである。「世の中とは面白いものだな」としみじみ感じた。

◇ ◇ ◇

【最後のジョーク2】

神様が思う人類への疑問。

「人間は皆、天国に行きたがるのに、誰も死にたがらない」

◇ ◇ ◇
現在は退院し、投薬治療を受けながら、ゆったりとした時間を過ごしている。家族や友人と、何げない話題で笑い合う時間が、たまらなくいとおしい。

では、当連載もいよいよ幕を下ろさなければ。

人はなぜ生きるのか。皆がそんな疑問を抱きながら、悩み多き日々を生きている。肌の色が違っても、考え方が異なっても、生き物の中でユーモアを解するのは人間だけ。論破や攻撃よりもユーモアを。批判にも「笑い」を交ぜて。

たかがジョーク、されどジョーク。人間、たくさん笑ってから死にたいものだ。

人生とは、笑うためにある。

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