「あきれるほど寛容」という米メディアの酷評
興味深いのは訳者が記しているように、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト、CNNといったメディアからは「あきれるほど寛容」、「ストーンは甘い球を投げつづけ、プーチンがそれを粛々と打ち返すだけ」という厳しい批判が出ていることだ。多くのジャーナリストは同じような感想を抱くだろう。オリバー・ストーンの対象に寄り添う危うさはそれほど明白なのだ。
言葉を引き出すため、インタビューである程度の同調はあってもいい。だが、本や作品に落とし込む時点では、距離を取る必要があった。特に強大な権力者を相手にするときは。本書の失敗から得られる教訓は、あまりにも凡庸なものしかない。
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米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
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