人民の思想や考え方を完璧に制御する習
だから、習近平国家主席が直接交渉のテーブルに着くのをトランプが焦りながら待っているとき、習はそれを全く無視し、落ち着いた態度で東南アジア訪問を始めた。習はよく知っている。これから中国経済がどんな困難に直面しようとも、中国人民は「全ての責任はアメリカにある」と一層強く信じるだろうと。
米中両国の関税戦争がこのままエスカレートすれば、双方とも傷を負うだろう。しかし雇用率の向上や米国民の収入増加を気にするトランプと比べて、徹底的なイデオロギー教育で、人民の思想や考え方を完璧に制御している習は明らかに自信を持っている。
トランプの関税に直面しても、中国の官製メディアは自信満々に「天は崩れない!」と叫んだ。天が崩れても、人民が支えるからだ。ポイント
関帝
後漢末期・三国時代に蜀の劉備に仕えた武将の関羽が神格化。騒乱を鎮撫する武神としてだけでなく、算盤の発案者として商売の神様、財神としても信仰される。各地に関帝廟がある。
米中関税戦争
第1次トランプ政権は、中国製品のシェアの低い品目から4段階に分けて対中関税を順次実施。税率は主に15〜25%で、携帯電話や消費財中心のリストは最終的に実施しなかった。
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