ただし、いくら現状に絶望したとしても、その日の生活にも事欠く貧困層には、国外に逃れる術がほとんどない。逆に、ムセベニ政権とよろしくやっている富裕層、あるいは医師免許や理系の博士号などを持ち、欧米諸国でも移住を受け入れられやすい人々は、何も日本で逃亡する必要がない。

その意味で、今回のセチトレコ選手による逃避行は「中間の悲哀」を体現したものだったといえる。今回の東京五輪はとかく話題に事欠かないが、コロナ感染拡大防止の観点から選手団の移動を制限していたことは、結果的に逃亡を図るアスリートを制限する効果を強めたということはできるだろう。

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