米情報機関の「明確な分析」
情報の入手に続き、イスラエルの政府と軍、情報機関の上層部は、戦術上の目標を決定した。それは、イランの軍と政府と核開発部門の指導者たちを抹殺することだ。
その目標を達成するために、イスラエルの情報機関と特殊部隊は、3つの要素により構成される戦術プランを策定した。1つ目の要素は、イランの防空体制を破壊すること。2つ目の要素は、イランの軍と政府の要人を狙い撃ちにすること。3つ目の要素は、イランのミサイル反撃能力をたたくことだ。イスラエルはこの3つの面で、情報機関が入手した情報を活用して精密な攻撃を実行した。
しかし、軍事作戦とは、敵の意図と計画を分析した上で決定されるべきものだ。その点、イスラエルはイランの意図について客観的な情報を持ってはいない。「濃縮ウランの兵器化を進めている」とすれば、イランが核兵器を造る能力を磨こうとしているとは言えるが、実際に核兵器を造ろうとしているとは言い切れない。
アメリカの情報機関は、この点に関してもっと明確な分析を示している。「イランは核兵器を製造しておらず、(最高指導者の)ハメネイ師も核開発計画の再開を承認してはいない」と、ギャバード国家情報長官は米議会に報告している。
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