<エマニュエル前米駐日大使が2028年米大統領選への出馬に色気を見せている。出たとして、勝てるのか?>

ラーム・エマニュエル前米駐日大使が2028年米大統領選への出馬に色気を見せている。もしかすると、選挙戦でのエマニュエルの運命は、私が先頃アイスクリームを買おうとした際の体験を民主党員がどう考えるかによって決まるのかもしれない。

そのとき、私はアイスクリーム店で「ジミーズ」を注文した。地元ボストンでは、チョコレートのトッピングを意味する言葉だ。ところが、人種差別だと非難された。この言葉には、白人にこびへつらう黒人の青年という意味もあるらしい。

私はアイスクリームを買おうとしただけで人種差別主義者扱いされたわけだ。「こういうことがあるからトランプが選挙に勝つんだ」と、私は憤慨した。

民主党内の実務派・中道派として知られるエマニュエルが大統領選で民主党の予備選を勝ち抜くためには、「ジミーズ」という言葉を非難するようなリベラルすぎる民主党員の支持を獲得しなくてはならない。

米大統領選の予備選では、本選挙と比べて、それぞれの党内のより極端な勢力──民主党であれば左派(進歩派)、共和党であれば極右──の影響力が強い。そこで、民主党から大統領の座を目指す候補者はたいてい、予備選では左派寄りの姿勢を取り、本選挙では中道寄りに軌道修正する。

エマニュエルもこの戦略を実践するつもりなのだろう。そして差し当たりは、トランプに対抗できる候補者として自分を印象付けようとしているように見える。

民主党内の進歩派は早くも激しい敵意
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