[北京 23日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の次期総裁に、習近平国家主席の信認のあるエコノミスト、劉鶴氏(66)が最有力候補として浮上した。

3人の関係筋が明らかにした。

同氏はハーバード大に留学経験があり、英語が流暢だ。すでに国家主席の経済政策顧問を務める。関係筋によると中銀総裁とともに経済・金融担当の副首相に抜擢される見込みだ。

2002年に就任した周小川現総裁は3月の全国人民代表大会(国会に相当)で退任する見込みと、関係筋がロイターに明らかにしていた。

劉鶴氏は、25人の政治局委員の一人に選出されている。

昨年10月に開かれた第19回党大会以来、政府の指導部が入れ替わっており、中銀総裁の交代もその一環だ。

総裁の任命は世界の金融市場が注目している。世界2位の規模である中国経済における金融政策の変更や、金融市場開放への動きは海外に影響するからだ。

劉鶴氏が就任した場合、現在の政策方針が続くとみられる。現総裁は金融市場の改革を推し進めてきたほか、人民元や中国人民銀行の世界における影響力を強めてきた。

劉鶴氏は1月にスイスのダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)年次総会で、今年実施する市場開放政策について「国際社会の期待を上回るだろう」と発言している。ただ次期総裁は、経済の安定的な成長を追求する一方で債務リスク軽減に向けた改革に取り組む必要があり、厳しい状況に直面することとなる。

*内容を追加します。

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