日本にとってうれしいのは、ブルームバーグが自由貿易を信じ、TPP(環太平洋経済連携協定)への復帰を唱え、国連などの国際機関を支持していることだ。ロシアや中国、北朝鮮への対応でも、従来の同盟関係を重視している。彼は日米同盟を大切にするだろうし、中国と交渉し貿易関係を持つことが中国の態度を軟化させると信じている。各種の世論調査でも17%前後の支持を集め、サンダースとバイデンに次ぐ3位。バイデンが脱落すれば、穏健派の先頭に立てるかもしれない。

だから日本にとっては、ブルームバーグが最も望ましい。次はクロブチャー。彼女の経済政策は王道だし、国際社会でのアメリカの役割もよく承知している。ブティジェッジの売りは軍隊経験と現実主義だが、左派になびくこともある。

結論。日本にとってベストな候補はブルームバーグだ。

<本誌2020年2月25日号掲載>

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