タフな交渉、特に戦争絡みの交渉では、レバレッジ(てこの原理)が何よりも重要だ。トランプ自身も『トランプ自伝──不動産王にビジネスを学ぶ』で、その重要性に言及している。

果たしてヨーロッパのエリートたちは、トランプが熱望するノーベル賞という究極のレバレッジを利用して、ネタニヤフの場合と同じ圧力をプーチンにかけるようトランプに働きかけるだろうか。具体的には「それをやればノーベル賞を授与する」と明言するのか。

問題はヨーロッパの指導者層が平和のためなら他の原則の侵害には目をつぶると考えるかどうか、目的のためなら手段は問わないと割り切れるかどうかだ。
【関連記事】
ニューズウィーク日本版 創刊40周年 世界に映った日本の姿
2026年10月13日号(10月6日発売)は「創刊40周年 世界に映った日本の姿」特集。

復刻版の創刊号特集で読む日本の「これまで」と「これから」

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます