私の知人の中で、この時期にバイデンと対面して握手したり、挨拶したりした人たちは皆、大統領の弱々しさとうつろな視線に驚いたと語っている。バイデンがイベントで旧知の大物俳優ジョージ・クルーニーと同席した際、初対面のような態度を取っていたことも明らかになっている。

トランプはここにきて、自分自身の老いに伴う失態から有権者の目をそらす狙いもあってか、オートペンの問題を中心に、民主党がバイデンの認知力の衰えを隠そうとしたとの批判を再び強めている。

それに対し、バイデンが自分の大統領としてのレガシーを守ろうとするのは、当然予想できる反応だ。自らの肉体と認知力の衰えを隠蔽するための工作が行われていたという指摘に真っ向から反論している。

しかし、バイデンの言い分をどこまで信じられるだろうか。大統領選から途中で撤退せざるを得ない状況を招いた数々の挙動は、今も私たちの記憶に新しい。

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