マスクは詳細な政策を発表していないが、トランプ政権が歳出を増やして財政赤字を増やそうとしていることに激しく反発している。この問題意識は、92年のペローと共通する。ペローの選挙運動は二大政党の政策に大きな影響を及ぼし、この選挙で当選したクリントンの下で連邦政府は98年、約30年ぶりに財政黒字を計上した。
アメリカの二大政党制を突き崩すことは、マスクにとっても気が遠くなるくらい難しい。しかし、数々の大激変の主役になってきた世界一の大富豪の振る舞いがアメリカの政治に大した影響を及ぼさないと考えるのは、賢明でない。ライバルの民主党が大混乱に陥っている状況にあっても、少なくとも、共和党が来年秋の中間選挙で打撃を被ることは間違いないだろう。
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