マスクが乗り出した一番新しい(政治版の)ベンチャー事業は、どのような結果をもたらすのか。

憲法の規定により、マスク自身が大統領になることはできない。そこで、連邦議会の特定の選挙区を狙い撃ちにし、本人の言葉によれば「上院で2、3議席、下院で8~10議席」を獲得して議会でキャスティングボートを握ることを目指すことになるだろう。

今のところ、マスクにとって思わしい状況にはなっていない。新党創設を発表すると、マスクが率いる電気自動車大手テスラの株価は8%下落。マスクの個人資産も何百億ドルも消し飛んだ。トランプ政権の政府効率化省(DOGE)の仕事から手を引き、ようやくテスラの経営に専念するかと思いきや、再び政治に関わろうとしていることは、投資家に好感されていない。

あまり報じられていないが、興味深いのは、新しい政党の登録申請を審査する連邦選挙委員会(FEC)の委員に欠員が生じていて、同委員会が現在定足数を割り込んでいることだ。委員の欠員を埋めるための指名は、トランプが行うことになる。

もっとも、マスクの動きにより、トランプが大きな痛手を被る可能性はある。来年秋の中間選挙を控えた共和党議員たちは戦々恐々としている。

中間選挙で共和党に打撃
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